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2021年1月

2021年1月 6日 (水)

七草粥

昨日、近くのスーパーで七草粥のセットが売ってました!(^^)!

しかも入口の真正面に(*'▽')

しかし!ほとんど減ってなく山積み・・・(>_<)

折角なので七草粥について調べてみました!(^^)!

七草には春の七草と秋の七草があるそうですが、今回は春の七草をご紹介します。

七草粥を食べるのは、17日です。

小正月である1月15日や、月遅れの2月7日に食べる地域もあったようです。

何時に食べるという決まりはありませんが、朝食に食べるのが一般的だそうです。。。

胃にやさしそう(*'▽')

春の七草が入ったお粥を食べると、一年間の無病息災で過ごせるといわれがあります。
また、野草の生命力にあやかって、若菜を摘んで食べることもよく行われていたようです。

七草粥の習慣が一般庶民に広く定着したのは江戸時代といわれていますが、その起源はなんと平安時代にまでさかのぼるとのこと。

平安時代というのは、日本のしきたりや年中行事がおおよそ固まった時代とされています。

中国から伝来した「七種粥(ななくさがゆ)」が引き継がれたもので、当時は米、あわ、きび、ひえ、ごま、小豆、み(水田に生える野草)を七草と呼び、後に七種粥と小豆粥になっていったそうです。

七種の草自体も、はっきりと決められたものではなく山野で採れる野草を七草としていました。

七草粥の習慣は、冬の間の野菜不足を補う意味があり、免疫力を高め、風邪などから身を守るためだったのです。

それらとは別に奈良・平安時代のころ、中国から陰陽道の「節句」という考えが伝わりました。
1・3・5・7・9の奇数を「陽」とし、同じ陽数が重なる1月1日(元旦)、3月3日(上巳:じょうし)、5月5日(端午)、7月7日(七夕)、9月9日(重陽:ちょうよう)を、季節の節目と考えるものです。

中でも特別な1月においては、元日には鶏、2日には狗(いぬ)、3日には羊、4日には猪、5日には牛、6日には馬を大切に扱い、6日間占いを行う風習があったそうです。
そして7日は、人を大切にする「人日(じんじつ)の節句」とされました。

この中国から伝わった「1月7日=人日の節句」という考えと、日本古来の7種類の食材や、若菜を摘んで食べる風習がいつのまにかひとつになり、七草粥として根付いたと考えられています。

 

七草粥を食べる意味は?

・お正月の祝膳やお酒で弱った胃腸を休める
お粥は消化がよく、胃腸にやさしい食べ物。軽く塩だけで味付けするので刺激もほとんどないという事から現在では一般的に知られています。

・冬に不足しがちな生鮮野菜を採ってビタミンを補う
今でこそ野菜がいつでも手に入りますが、昔は冬の生鮮野菜は貴重品。寒い冬に葉を広げる七草は、まさに健康食材だったのです。

・節句料理を食べることで一年の無病息災を願う
上巳の節句にひし餅、端午の節句にちまきを食べるように、1月7日の節句に七草粥を食べることで、無病息災を祈ります。

春の七草の種類と込められた意味

「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七草」という古い短歌があり、春の七草の種類を表しています。
この順番で覚えれば、「五・七・五・七・七」になっていて覚えやすいです。
ただ、時代や地域によって野菜の種類はまちまちだったようです。

セリ(芹)

日あたりのよい渓流や水辺などでよく見られる多年草。香りが強く歯触りもさわやかで、健胃、解熱作用があると言われています。
セリには「競り勝つ」という意味があるのだとか。仙台の冬の味覚「セリ鍋」では、根っこまで全部おいしくいただきます。

ナズナ(薺)

アブラナ科の越年草。ハート型の小さな葉が三味線のバチに似ていることからペンペン草とも呼ばれます。春に花が咲き、若葉にはミネラルが豊富です。
「なでて汚れを払う」という意味が込められています。

ゴギョウ(御形)

キク科の越年草で、別名ハハコグサ(母子草)。日当たりのよい道端や田んぼによく自生しています。
「仏さまの体」を表すと言われ、咳止めや利尿薬としても利用されてきた野草です。

ハコベラ(繁縷)

道端や畑などに生えるナデシコ科の野草で、秋に発芽して越冬します。現在、市販されているのはコハコベという種類がほとんど。柔らかくて食べやすい野草です。
「繁栄がはびこる」とされ、縁起の良い野草です。

ホトケノザ(仏の座)

本来のホトケノザはシソ科の植物なのですが、春の七草のホトケノザは、実はコオニタビラコ(小鬼田平子)というキク科の別種の野草です。若葉は柔らかく、湿地を好むので田んぼやあぜ道でよく見られます。
名前の通り、仏さまの座る場所を表し、縁起が良いとされています。

スズナ(菘、鈴菜)

スズナとは実はカブのこと。白くて丸い根菜の部分は冬が旬で、おなじみの野菜です。七草粥ではごく小さなものを葉や根も一緒に利用して食べます。
スズナという名前には、「神さまを呼ぶ鈴」という意味があるのだとか。

スズシロ(蘿蔔)

スズシロとはダイコンの古い呼び名。ビタミンAなどのほか、消化を助けるジアスターゼを豊富に含んでいます。七草粥では小さなものを葉や根も一緒に利用して食べます。
スズシロは清白とも書き、「汚れのない純白」という意味があります。

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いかがでしたか?

日本は古来から健康に過ごす為の知恵や食文化がありましたが、現在ではファーストフードをはじめ、美味しい食べ物がスグに手に入るようになり、日本古来から伝わる良い文化までも忘れがちになっていると感じます。

 コロナ禍で世界的に大変な時期に、もう一度、日本古来の文化を振り返りコロナに負けないカラダ作りを『七草粥』からはじめてみませんか?

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