端午の節句
5月5日は端午の節句。
この日が近づいてくると、和菓子屋さんやスーパーで柏餅やちまきを目にしたり、
こいのぼりが飾ってあるのが目に入ったりするようになりますね。
今回は、端午の節句とはどのような行事なのか、食べ物や料理など、お祝いの方法についてご紹介します。
そもそも端午の節句とは?
「端午の節句」は5月5日にあたり、「菖蒲の節句」とも言われます。
強い香気で厄を祓う菖蒲やよもぎを軒先につるし、菖蒲湯に入ることで無病息災を願いました。
また、「菖蒲」を「尚武 しょうぶ 」。という言葉にかけて、勇ましい飾りをして男の子の誕生と成長を祝う「尚武の節句」でもあります。
端午の節句では菖蒲湯に入る?
菖蒲湯とは、菖蒲の根や葉を入れたお風呂のことで、端午の節句に厄払いとして行われてきた風習です。
「勝負」や「尚武」と読みが同じことにあやかって、武士が出陣の前に菖蒲湯に入っていたともいわれています。
菖蒲をお風呂に入れるときは、丸ごとか細かく刻みましょう。
お子さんと一緒に菖蒲湯に入ったら、ぜひ教えてあげて下さいね。
こいのぼりと鎧兜
端午の節句では、内飾りとして鎧兜や武者人形を、外飾りとしてこいのぼりを飾ります。
昔は、どちらも母方の祖父母が贈る習わしでしたが、最近は、両家の祖父母で折半したり、誰が買うとかはあまりこだわらなくなったりと変化しているそうです。
飾り付けはいつまで?
鎧兜や武者人形、こいのぼりは、春のお彼岸が過ぎれば飾ってもいいとされているため、4月に入ってから飾る家庭が多いようです。
前日や当日に飾り付けをするのは「一夜飾り」といって、縁起が悪いとされています。
節句には災厄を祓う意味もあり、前日では間に合わないとされるためです。
片付ける時期については特に決まりはありませんが、梅雨入り前の5月中旬頃までには片付ける方が、湿気に弱い鎧兜の保管の意味では良いかもしれません。
また、端午の節句は、0歳で初節句を迎えてから7歳の端午の節句までお祝いするのが一般的のようですが、鎧兜や武者人形などの内飾りは8歳以降も飾る人もいます。
端午の節句の食べ物は?
桃の節句では、ちらし寿司やはまぐりのお吸物を食べますが、端午の節句では、柏餅やちまき以外の行事食はあまり馴染みがないという方が多いのではないでしょうか?
端午の節句では下記の物や、食材を食べると縁起が良いとされています。
柏餅・・・柏の葉は、新芽が出るまで葉が落ちない為、子孫繁栄の意味があり、柏餅が端午の節句にふさわしい縁起のよい食べ物とされました。
ちまき・・・現在のちまきは、笹でもち米を包んで蒸しますが、昔は茅(ちがや)の葉で巻かれていました。茅は、中国の故事で繁殖力が強く神霊が宿り、邪気を払う植物とされていた為、端午の節句に茅で包まれたちまきが食べられるようになったとされています。
*関東地域では「柏餅」、関西地方では「ちまき」を食べることが多いようです。
鰤・・・「出世魚」と呼ばれているため。
鰹・・・「勝男」にかけて。
たけのこ・・・「まっすぐ伸びる」という特徴から。
端午の節句の食べ物や料理の意味を知ると、より行事を楽しめるようになりますね。
端午の節句ならではの縁起の良い食材をメニューに取り入れて、子供の健やかな成長を願いましょう。
端午の節句には長い歴史がありますが、風習やしきたりは時代によって少しづつ変化しています。
子供が大きくなるまで毎年楽しめるように、料理や飾り付けに子供が好きな物を取り入れたり、一緒に作ったりすると楽しいですよ。
子供が成長したことに感謝して、また来年も無事にこの日を迎えられるように祈りながら、お祝いをしてあげられるといいですね。
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