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2019年9月

2019年9月25日 (水)

秋刀魚

暑さも少し緩んできて、だんだんと秋らしくなってきました。

 

秋を代表する魚といえば、なんといってもサンマですよね!

 

今年はもうサンマは召し上がりましたか?

 

値段も手頃で脂の乗ったサンマは秋の食卓の定番メニューでしたが、

 

ここ数年、不漁が続き、なかなか気軽に食べることのできない魚になりつつあります。

 

今回は、そんなサンマについて色々と調べてみました。

 

サンマは昔、食用ではなかった?

 

 江戸時代中期、江戸の魚河岸に流通するようになったばかりの頃は、

 

好んで食べられる魚ではなかったようです。

 

当時は、魚は脂の少ない淡白なものが上品とされており、サンマのような脂の多い魚は下品とされていました。

 

粋であることを重んじる江戸っ子たちは、そんな下品なサンマを食べることをよしとしなかったそうです。

 

江戸時代中期に刊行された「本朝食鑑」や「和漢三才図会」といった本によると、当時のサンマは食べる為ではなく、主に灯油用の油をとる為につかわれていたそうです。

 

なんだかとても勿体無いですよね。

 

ところが、サンマを嫌っていた江戸っ子たちも次第にサンマを食べるようになったそうです。

 

そのきっかけが火事。

 

「火事と喧嘩は江戸の華」という言葉があるように、江戸時代は大きな火事が何度も発生しました。

 

江戸267年の間で大火と呼ばれる大火事が49回、大小含めれば1798回もの火事が起きたそうです。

 

江戸時代の火事は、人口の増加も原因のひとつになっていますが、そんな頻発する火事と人口増加によって、江戸っ子たちの食生活も変わっていきました。

 

やがて「安くて長きはさんまなり」と張り紙をした魚屋が話題になったりして、サンマは江戸の庶民の食べ物として定着していったようです。

 

なぜサンマが不漁なのか?

 

そんな秋の人気食材サンマですが、2015年からサンマは不漁が続いています。

 

シーズンが始まったばかりの今年も序盤から不漁で、昨年に比べて2倍もの値段になっている市場もあるとのことです。

 

日本でも有数の水揚げを誇る大船渡市では、毎年8月末のお祭りで初物のサンマを振舞っていましたが、今年は十分な量のサンマが確保できず、やむなく去年の冷凍サンマで代替したそうです。

 

サンマは北太平洋を広く回遊する回遊魚です。

 

日本列島の南方沖で孵化したサンマは、黒潮に乗って北上します。

 

北海道のはるか東方沖の北太平洋でたくさん餌を食べ、丸々と太って脂をしっかりと蓄えたサンマたちが、夏の終わりから秋にかけて、今度は親潮に乗って日本近海を南下していきます。

 

その一番脂が乗った美味しいサンマが北海道沖や三陸沖などで捕獲され、我々の食卓にのぼります。

 

この秋に南下するサンマの群れが、最近は日本列島から離れた海域を南下しているのが不漁の原因ではと言われています。

 

温暖化によって日本近海の水温が上昇したことが関係しているとの指摘もありましが、正確な原因はわかっていないようです。

 

そしてもうひとつ、日本以外の漁船による捕獲が近年急増していることも、日本の漁獲量が減っている一因だと言われています。

 

日本の漁船は、北海道のはるか東方沖の北太平洋で育ったサンマが、親潮に乗って日本近海に来たところを捕獲していますが、一方、中国や台湾、韓国の漁船はサンマの群れが日本近海に近づく前に、公海上で先取りしています。

 

それでは、日本の漁船も同じエリアに獲りにいけばよいのでは?と思いますが、日本のサンマ漁の漁船は20トンから大きくても200トンと比較的小型で、遠くまで漁に出ることは難しいそうです。

 

一方、他の国の漁船は1千トンクラスの大型船で、サンマをどんどん獲っては冷凍にしています。

 

従って、海外で出回っているサンマはほとんどが冷凍物で、わずかに出回っている生のサンマは、日本からの輸入物だそうです。なんだか複雑ですね。

 

鮮度の見分け方

 

色々と不漁のことを書きましたが、それでもやっぱり旬の秋刀魚を食べたい!

そして、せっかく買うならなるべく鮮度の良い秋刀魚を買いたいですよね。

 

サンマの鮮度の見極めとして

 

・尾を持ちサンマの頭を上に向けたとき、体が曲がらずにできるだけ真っ直ぐに立つもの

・目が濁っていないもの

・口先がほんのりと黄色いこと

 

これが鮮度が良く、美味しい秋刀魚の見分け方だそうです。

不漁が続くサンマ漁ですが、せっかくの食欲の秋、旬な食材もたくさんあります。

季節の変わり目は体調も崩しがちですが、しっかり食べてこの秋を楽しみましょう!

2019年9月13日 (金)

イタリア旅行記

旅行休暇を利用して同期2人でイタリアに女子旅をしてきました(*^^)v

1日目は韓国を経由していざローマへ!

韓国まで約2時間、乗継時間を挟んで韓国から12時間30分程と慣れない長時間フライトは疲れましたが、現地への期待に思ったよりも元気に到着できました。

日本とイタリアの時差はサマータイムで7時間。

朝9時過ぎに出発した私たちは現地時間の夕方6時頃に到着したのですが、日本時間だと深夜1時。。

イタリアのこの時期の日没は夜の8時頃らしく、6時といえどまだまだ明るくて不思議な感じでした。

空港からホテル間は現地の送迎をお願いしていたのでまずはホテルへ。

運転手さんがコロッセオやカラカラ浴場といった観光地を通りながらホテルまで連れて行ってくれました。

Image1(車窓からのコロッセオ)

ホテル到着後は晩御飯を食べにホテル周辺を散策。

近くのレストランで本場のピザをいただきました。

生地がパリパリサクサクで美味しかったです(●^o^●)

Image2(お店の人の1番おすすめのにしました)

この日は移動疲れもあって早めに就寝(-_-)zzz

2日目は世界一小さな国ヴァチカン市国へ!

まずはヴァチカン美術館見学からスタート。

イタリア語はおろか英語もさっぱりなので、旅行前に日本語ガイドツアーをお願いしておきました。

毎日多くの人が訪れるらしく、入場するのにも行列なので予約必須です!

天井画や彫刻など数々の展示はどれもうっとりと見蕩れます。

フラッシュをたかなければ写真撮影OKなので、次々と撮影していきます。

ここの目玉は1番最後に辿り着くシスティーナ礼拝堂です。

ミケランジェロが描いた「最後の審判」が壁一面に描かれ壮大な雰囲気に圧倒されます。

礼拝堂なのでここだけ写真撮影が禁止となっています。

ちなみに日本では徳島県にある大塚国際美術館で陶板印刷のシスティーナ礼拝堂を体感・撮影できます。

Image3(これは大塚国際美術館で撮影したもの)

美術館を後にしたらトレヴィの泉や映画「ローマの休日」に登場するスペイン広場なども連れていってもらいました。

もちろんトレヴィの泉ではコインを投げ入れてきました。

イタリアに再訪できますようにという想いを込めて背中越しに1枚。

2回投げると恋が成就して、3回投げると恋人と別れられるという逸話があるそうです。

Image4(トレヴィの泉)

3日目も日本語ガイドツアーを利用して、この日はローマ郊外を回るバスツアーに参加しました。

まずは奇怪な巨像が散らばるボマルツォ怪物公園へ。

公園内の至る所に下の写真のような像や建造物があり、その大きさに圧倒されます。

Image6(私は知らなかったのですが、上野樹里さん出演のCMに登場したそう)

次は映画「天空の城ラピュタ」のモデルとされるチヴィタ・バニョレージョへ。

今から2500年以上前にエトルリア人によって造られた「天空の島」と呼ばれる岩上都市です。

風化が進み「死にゆく街」とも言われており、日中は観光客であふれますが、いつ崩れるか分からないのでここで夜を過ごす人はほとんどいないそうです。

岩上都市というだけあって長い橋を渡ってようやくたどり着きます。

たどり着いた先の街並みは中世から変わっていないそうで、趣あふれるかわいい風景が広がります。

Image12(なかなかの坂道です)


Image5

(死にゆく街とはとても思えません)

そしてツアー最後の都市オルヴィエートに向います。

丘の上に造られた要塞都市で、小さな町とのことですが中世の雰囲気漂う街並みはこれまたお洒落です。
Image7

(町の中心にある教会)

ローマなど大都市とはまた違う、のんびりした時の流れを感じられる1日となりました。

自力で行くのは難しい所ばかりだったのでバスツアーおすすめです!

4日目は特に予定を決めていなかったのですが、思い立ってフィレンツェまで足を延ばしてみました。

ローマからフィレンツェまでは高速列車「イタロ.italo」に乗って1時間半程で到着します。

Image8

(赤い車体デザインがかっこいい!)

目的地を決めずのんびり散歩するだけでも楽しめます。Image9_2

(ポンテ・ヴェッキオ)

折角なので街全体を眺めようとベルヴェデーレ要塞に向いました。

ベルヴェデーレというのはイタリア語で「展望台」という意味なんだそうで、その名の通りフィレンツェの美しい街並みが眼下に広がります。Image10

(ベルヴェデーレ要塞からの景色)

歩き疲れたらジェラートも食べました(´ω`)☆

本場なので1日に1個は食べるぞ!と意気込んでいたのですが、ご飯の量が多くて実現できず、、(T_T)

Image11_2

(1番小さいサイズはキッズ用らしいのですが、それでも十分すぎるくらい)

そして5日目は早くも帰国する日です。

楽しい時間はあっという間ですね。。

飛行機の時間が遅めだったので、お土産を買い足したりしながらローマ最終日を堪能して、

まだまだ書き足りないくらいのたくさんの思い出と一緒に日本へと帰国しました。

イタリアはスリが多いと聞いていたので警戒していたのですが、何事もなく無事に帰って来られて本当に良かったです。

ご飯もおいしく見どころ満載の4泊6日間でした。

皆さんも自分だけの「ローマの休日」を求めてぜひ1度訪れてみてほしい場所です。

仏光殿オフィシャルサイト