部下から信頼されるリーダーになるための5つのお作法
リーダーになりたての頃は、まだ部下たちとうまくコミュニケーションが取れず、
部下が何を考えているのか分からない、本音を話してくれないなどで悩みがちだと思います。
そこで今回は、ビジネス講師に部下やチームのメンバーたちから信頼されるための、
リーダーに期待されているお作法の記事を紹介させてください。
■リーダーのよくある悩み「部下の考えていることが分からない」
一般に、リーダーとして部下の「考えていることがわからない」
というのはよくある悩みといわれる。部下の本音を聞き出したいと思い、
「飲みに誘うが、部下に見事に断られる」というのもよくある話でそうです。
そうして「今の若者は何を考えているのか分からない」
「飲み会離れ」などといった評価がはじまってしまうことも。
この一連の悩みについて、部下指導研修を多く実施している
JAMOI認定シニアマナーOJTインストラクターの廣瀬恭子さんは次のように話しています。
「『信頼されていない』『信頼されるだけの人間関係が築けていない』
ことが原因のひとつといえそうです。
そもそも部下の考えていることが分からない解決策として
『飲みに誘って本音を聞き出そう』と思っていること自体が問題です。
お酒が入れば心が開くとは限りません。
部下の考えていることが知りたいと思ったら、日頃のコミュニケーションを
大切にすることが重要。それは、仕事の話でなくても良いのです。
その部下が興味を持っているもの、好きなことを熱心に聴くこと。
日頃の積み重ねが大切です。それは挨拶、ランチ時のプライベートの話など、
短い時間でかまいません。日々、ちょっとした接触を積み重ねることで、
よりよい人間関係が培われます。結果、相手と心の距離も縮まり、
信頼関係へとつながります。ある意味、恋愛と同じです」
■リーダーに期待される5つの「お作法」
こうした日々の積み重ねのほか、リーダーとしての仕事をまっとうすることも欠かせない。
そこで廣瀬さんは、リーダーに期待されるお作法として次の5つを挙げる。
1.指示は明確に 「伝わったつもり」にならず「伝わる」よう工夫する。
「Why(目的・理由)、What(何を)、How(手段)、by When(いつまでに)」の要素をもらさず伝える。
2.ぶれない言葉・態度を心がける
会社の都合、自身の機嫌などによって発言や態度を変えてしまうと、部下の信頼は得られない。
3.観察する・認める・褒める・感謝する
部下のことで気付いたことは素直に認め、必ず言葉で表す。
4.叱る・指導する・評価する
事実に基づき、毅然とした態度で端的に叱り、指導する。
「ことを叱って、人を叱らず」の言葉の通り、部下が改善したら、必ず評価する。
5.報連守(ほうれんしゅ)を遵守する
部下への報告、連絡を怠らず、目指す方向を明確にする。
また、部下から相談・打ち明けられたことをむやみに他言しない。
■どうすればリーダーとして信頼されるのか
リーダーとして信頼されるためのポイントを、
廣瀬さんは次のように話す。
「率先垂範(そっせんすいはん)、つまり人の先頭に立って模範を示し、
成果を出すこと。そして明確な目標を示し、
部下やチーム内で情報共有することが基本です。
また、常にぶれない姿勢を持つことにより、部下は信頼を寄せます。
部下に対しては傾聴し、信頼して任せ、適宜フォローして
部下自身で成長できるよう促すことも必要です。
そして何ごとに対しても、結果がどうであれ、
自分が責任をとる姿勢を見せることもリーダーとして信頼されるためには必要不可欠です」
部下からの信頼を得よう、心を開かせようという気持ちばかりが先走りしないよう、
一つ一つ、リーダーとして必要なことを着実に実践して積み重ねていくことが重要であるといえそうだ。
私は、常々他人を変えようとせず、自分が変わることで他人に気付いてもらえる
ようにすることが、大切であると考えています。
なので、気になる人が居れば自分の行動でわからせてやる。くらいの気持ちで、
日々、取り組んでいます。
部下や、後輩は上司や先輩をよく見ています。
だから、背中を見せてあげることで尊敬へと変わっていくと思います。
人それぞれ、考え方も違うので全員に当てはまるとは思っていませんが、
自分が気にかけている部下や後輩には頑張っているところを
見せてあげてください。そして、何より、よく見てあげてください。気にかけてあげてください。
そうすることで、お互い信頼関係が築けると思います。
尊敬する先輩がいてるのといてないのとでは、目指すべき人物という観点から
非常に大切だと思います。
頑張って、努力しているところを見せてあげてください。
背中を見せてあげてください。