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2018年12月12日 (水)

大晦日

大晦日

 

子供のときから誰しも使い慣れた言葉ですが、

 

いざ本来の意味や由来を考えてみると意外に知らないことも多いものです。

 

ご存知の通り、「大晦日(おおみそか)」は12月31日を指す言葉ですが、

 

もとは「晦日(みそか)」からきているそうです。

 

晦日は旧暦の月の動きと大きく関係していて、

 

「晦」は月の満ち欠けが変化する様子を表す言葉の一つで、

 

月が隠れることを意味するそうです。

 

また、晦日は別名「つごもり」とも呼ばれ、同じく‘月が隠れる‘という意味の、

 

「月隠り(つきごもり)」が転じた読みだそうです。

 

旧暦は月の満ち欠けで暦が決まっており、新月を1日とし、

 

月が隠れる「晦」の頃がおおよそ30日であったことから、

 

30日を晦日と呼ぶようになったようです。

 

今でも30歳を‘みそじ‘ということがあるように、

 

‘みそ‘がもともと30の読みであることをみると分かりやすいと思います。

 

ところが新暦に変わると、ひと月が30日(または29日)で終わらず、

 

31日まである月も出てきた。

 

こうして晦日は月の最終日となることが多かった‘30日‘という意味から、

 

‘月の最終日‘という意味に変化していきました。

 

つまり、実際の日付が30日でなくても毎月の末日を「晦日」と呼び、

 

晦日の中でも1年を締めくくる12月には大をつけて「大晦日」と読んでいるそうです。

 

 

新年を気持ちよく迎えるための行事ごと

 

 

大掃除

大切な歳神様を迎えるにあたって、家の掃除は不可欠です。

 

大掃除は地域によってことなるようですが、

 

12月13日から大晦日までに終わらせるのが本来の時期だそうです。

 

ただし、12月29日は9という数字が苦に繋がることから縁起が悪いとされていて、

 

掃除をしてはいけない。

 

また、その年最後の掃除のことを「掃き納め」と呼びますが、

 

元旦に掃除をしてしまうとせっかく招いた歳神様を掃きだしてしまうことになるので、

 

新年には掃除を行わないという習わしがあるそうです。

 

除夜の鐘

 

大晦日は「除夜」とも呼ばれていて、大晦日の夜から1月1日にかけて鐘をならす。

 

鐘を搗く回数は人の煩悩の数を示す108回で、煩悩を取り去り、正しく清らかな心で

 

新年を迎えることができるようにするものだそうです。

 

年の湯

 

大晦日の夜に入るお風呂のことを「年の湯」と言い、

 

一年の垢を落とし気持ちよく新年をむかえるために行う。

 

今と違い、毎日入浴することが当たり前ではなかった時代は、

 

大晦日の入浴が特別なものであったのかもしれません。

 

年越しそば

「年越しそば」を食べる習慣は江戸時代から始まったと言われていて、

 

別名「つごもりそば」、「三十日そば」とも呼ぶようで、

 

細く長い見た目から長寿や健康を願って食べられるようになった。

 

また、蕎麦の麺は切れやすいことから「一年の災厄を断ち切る」という意味もあるようです。

 

大晦日は家族みんなで祝う時間

 

昔は新年を迎えると、数え年で1つ歳をとっていた。

 

そのため新年に変わる大晦日の夜から、

 

お頭付きの魚や雑煮などの縁起のいい食事を囲んで一年の無事を感謝し、

 

共に祝いながら家族団らんの時間を過ごしていたそうです。

 

このように昔の大晦日は家族全員が集まることが当たり前でしたが、

 

今は年末のカウントダウンなどのイベントが行われるようになったり、

 

友人や恋人と過ごすという人も増えています。

 

しかし、一年の節目となる日だからこそ、

 

今年の大晦日は自宅でゆっくりと、

 

家族揃って一年を振り返り、新年の抱負などを語り合うのも、

 

家族の絆を深める良い機会になるかもしれません。

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