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2019年3月14日 (木)

春のお彼岸

今年の「春のお彼岸」期間

彼岸入り      3月18日(月)

中日(春分の日)  3月21日(木)

彼岸明け      3月24日(日)

 

≪お彼岸の意味≫

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、お彼岸とは、

春分の日・秋分の日付近の「時期」を表す言葉として

使われていますが、この「彼岸」とは実は「場所」を

表す言葉なのです。

「彼」とは「向こう側」という意味で、彼岸とはすなわち

「向こう側の岸」なのです。

向こう岸とは、仏教的に「悟りの世界・極楽浄土」を表し、

逆に今私たちが生活している迷いや苦悩の世界を

「こちら側の岸」=「此岸(しがん)」と言います。

では、なぜ悟りの世界を表す「彼岸」と春分の日や秋分の日が

どう関係しているのでしょうか?

それは、浄土思想で信じられている極楽浄土は、西方の遥か

彼方にあると考えられていて、春分の日と秋分の一年で唯一、

真西に沈む太陽を礼拝し、遥か彼方の極楽浄土(彼岸)に

最も通じやすい日とされ、思いをはせた事が始まりと言われています。

  

≪お彼岸の迎え方と準備≫

お彼岸は他国にはみられない日本独自の仏事行事です。

お葬式同様に、各地の風習やしきたりによって違いは

ありますが、一般的には次のような準備を行ない、

お彼岸を迎えます。

① お仏壇・仏具の清掃

② お墓の掃除

③ 供花やお供え物の準備

  

お彼岸の期間は仏様を供養し極楽浄土へ行くことが

できるよう祈ります。そして、「六波羅蜜」の教えを

日々行えているか、自分自身の行ないを見直す期間でも

あります。

 

六波羅蜜】極楽浄土の岸へ渡るための教え

布施(ふせ)の心・・・・・・・他人への施しをすること

持戒(じかい)の心・・・・・・戒を守り反省すること

忍辱(にんにく)の心・・・・・不平不満を言わず耐え忍ぶこと

精進(しょうじん)の心・・・・精進努力すること

禅定(ぜんじょう)の心・・・・心身を安定させること

智慧(ちえ)の心・・・・・・・真実を観る智慧働かせること

 

 

仏様を供養し、教えを守った行ないをする事は本来ならば

毎日心がけていくべき事なのですが、日常生活に追われ

何かと実行できないのも事実です。

「せめて1年に2回くらいは、そのような忘れがちな徳目を実践しましょう」

というのもお彼岸の意味であり、目的ではないでしょうか。

 

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