指示待ち若手社員が自ら動くようになる動機づけのポイント
よくゆとり世代という言葉を使うとよくないと言うことを耳にします。
若手社員の中にはゆとり世代が多く、すべての世代とひとくくりにしてしまうのも、
違うと思いますがあまりいいような意味で使う言葉ではないのではないでしょうか?
ゆとり世代の中でも、ゆとり前世代のような行動をとる人いると思います。
ようするに、その人自身の考え方の違いで他人から見ると良い・悪いを判断
しているようにも感じます。きちんと認めてあげれば、やることはきちんと
やってくれると私思っています。
要するに、先輩や上司の導き方・認めてあげる声掛け・ひとくくりにしていないことを
伝えてあげると理解してくれるものと思っています。
今回は、ゆとり世代とは言ってないですが、若手社員に対してのアドバイス的な
記事があったので紹介させてください。
「今の若い社員は主体性がない」というのは、近年、よくある上司のぼやきだ。
特に「指示待ち」といわれる若手社員を放置することは、
上司の使う側の立場にとっても、若手社員の将来にとってもいいことはない。
そこで、若手社員が自分から動き出すようになるにはどうすればいいのか?
■“指示待ち”社員の特徴 “指示待ち”社員とは、
一般に、上司から「これをやれ」と指示されたことは真面目に一生懸命やるものの、
それ以外のことは上司に何か言われない限り、
自ら動こうとしない終始受け身の社員のことを指す。
『なぜ若手社員は「指示待ち」を選ぶのか?』の著者である
リクルートワークス研究所主幹研究員の豊田義博氏は、
2004年以降の新卒入社した層の特徴を「“リスク回避志向”かつ“スペシャリスト志向”」
と述べている。
また、「まじめで優秀、自己実現志向で、意識と意欲も高い一方、
報告・相談ができず、指示待ち」の傾向があるといわれる。
目白大学社会情報学科の渋谷昌三教授の
著書『なぜ、この人に部下は従うのか(新装版)』によると、
こうした“指示待ち”社員に対して、心理学でいう「動機づけ(モチベーション)」
の第一ステップである「ほめたり叱ったり」すると、
やがて外発的な条件付きでしか動かないようになるため、
指示がなければ怠けるようになってしまうという。
そこで重要になるのが「内発的動機づけ」、
つまり「自分がやりたいからやる」という方向へ導くことだという。
■“指示待ち”若手社員が自ら動くようになる3つのポイント
“指示待ち”傾向のある若手社員が自ら動くようになるためには、
上司としてどのような働きかけが必要なのだろうか。
コンサルティングやビジネスコーチングを行う
ヒューマネコンサルティング株式会社の代表・阿部重利氏は次の3つを挙げる。
1.部下のモチベーションを下げないために悪癖をやめる
「部下のモチベーションを考える際にまず重要なのは、
『モチベーションを上げる前に下げない』ことです。
優れたリーダーは『何をすべきか?』の前に、『何をやめるか?』の重要性に気づきます。
部下のモチベーションを下げないためには、上司自身が『悪癖』をやめることが必要です。
例えば“部下から見てやる気がなくなるようなため息”や“ネガティブな言動”、
“必ずダメ出しから入る”、“えこひいき”、“度重なる言動不一致”など…。
もう少し言えば、そういった『悪癖』をやめて、“尊敬されるリーダー”になることです」
2.「軽い・ゆるい規制」を与える 「1を担保した上で、ようやく『内発的動機づけ』は生きてきます。
内発的動機づけで有効なのは、『軽い・ゆるい規制』を与えること。
『あれをやれ!』ではなく、『あれは無理してやらなくてもいいけど…』
などと言われると、基本的に人は逆にやる気になるものなのです。
もちろん、人にもよるので相手を見なければいけませんが。
ちなみに、これは自分の子どもに勉強を促すときなどにも使えます」
3.成果に対して褒める 「また、1を担保した上でなら、『成果に対する褒め』も有効です。
“モチベーションを下げない=尊敬できる”上司からの『達成』に対する“褒め”は、
若手社員にとって単なる褒美ではなく、大きな内発的動機づけにもなります。
もちろん、1が担保されていない人からいくら褒められても、
動機づけにはならないので注意してください」 総じて、
“指示待ち”社員を動かすためには、
上司自らが魅力的な尊敬できるリーダーになることが近道のようである。
人の心の中には、3匹のタイがいてるという逸話を聞いたことがあります。
認められタイ・ほめられタイ・役にたちタイの3つです。
考えてみてください。先輩や上司から認められ・ほめられたら、
その人の役に立ちたいと思いますよね。
中には、そう思わない方もおられるかもしれません。
しかし、ほとんどの人は私と同じ気持ちになってくれるのではないかと思っています。
なので、そんな先輩・上司になってください。
そのような組織は必ず良い結果をもたらすと私は信じています。
若手社員には若手社員なりの思いもきっとあるはずです。
それを理解してあげればまた、いけない事であれば注意し
アドバイスをしてあげれば良い社員になってくれるのではないでしょうか?
自分の職場にあてはめて頂き、一度考えてみてください。
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