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2018年2月

2018年2月22日 (木)

優れた上司は権力を隠しつつ、「ここ」で権力を行使する。

世界的にも有名企業のひとつブリジストン。

 

元CEOの方の考えがかかれた著書をご存知ですか?

 

私もまだ、読んでいないのですが非常にインパクトのある記事を

 

見つけたので紹介させて下さい。

 「優れたリーダーはみな小心者である」。

この言葉を目にして、「そんなわけがないだろう」と思う人も多いだろう。

 

しかし、この言葉を、世界No.1シェアを誇る、

 

日本を代表するグローバル企業である(株)ブリヂストンのCEOとして、

 

14万人を率いた人物が口にしたとすればどうだろう?

 

ブリヂストン元CEOとして大きな実績を残した荒川詔四氏が執筆した

 

『優れたリーダーはみな小心者である。』(ダイヤモンド社)が好評だ。

 

本連載では、本書から抜粋しながら、世界を舞台に活躍した荒川氏の

 

超実践的「リーダー論」を紹介する。

 

● 権力という「刀」を、隠すことに細心の注意を払う

 

 会社とは何か?

 

 私は、事業目的(理想)に共感する人々が集まり、

 

それを実現するために力を合わせる「場所」だと考えています。

 

つまり、会社が存在する根源には「理想」があるということ。

 

そして、「理想」の実現に向けて協力関係を構築すれば、

 

そこには自から秩序が生まれる。これが、会社のマネジメントの原理原則。

 

この原理原則をなおざりにしたとき、会社は必ず自壊し始めるのです。

 

 とはいえ、綺麗事だけではうまくいかないのが現実。

 

「理想」に向かうメンバーの自発性だけを頼りに秩序ある組織を

 

生み出すのは至難のワザです。人間の集団ですから、

 

必ずそこには軋轢や対立が生まれる。それを制御するためには、

 

どうしても「権力」が必要。組織を統制するうえでは

 

欠かせないものだと認識する必要があります。

   

もちろん、「恐怖」はできるだけ使わないほうがいい。

 

 権力を行使すれば、必ず、反感や恨みを買うなどの反作用があるからです。

 

そもそも、部下は常にリーダーの背後に、権力という「刀」がちらつくのを

 

見ながら働いています。リーダーは「権力」を使っていないつもりでも、

 

部下にすれば「権力」のプレッシャーを受けているのです。

 

だからこそ、ときに過剰な“忖度”がなされるがために、

 

組織の風通しが悪くなってしまう。そのような事態を避けるためにも、

 

リーダーは「刀」を隠すことに細心の注意を払うべきなのです。

 

●「権力」ではなく「実力」でリーダーシップを示す 

 

ただし、「権力」をできるだけ使わずに、「リーダーは自分である」

 

ということを明確に示す必要があります。そのためには、どうすればいいのか?

 

 シンプルですが、「実力」を見せるということ以外にないと、

 

私は思います。がむしゃらに「権力」を使ってリーダーであることを

 

認めさせたとしても、メンバーは内心では反発を覚えていますから、

 

それで生まれる秩序は、いわば“見せかけの秩序”でしかありません。

 

「実力」を見せることで、メンバーが心から「このリーダーについていこう」

 

と思ったときにはじめて、真の意味での秩序が生まれるのです。

 

 これこそ「王道」。  そして、優れたリーダーは「王道」を行くべきなのです。

 

 ● 相手をリスペクトしつつ、ピリッと「権力」を効かせる

 

 では、その後二十数年をかけて、なぜリーダーシップを確立できたのか?  

 

その最大の要因は、当初から一貫して、ブリヂストンの

 

「実力」を示し続けるという姿勢を堅持したことにあると、私は考えています。

 

 時間がかかっても「実力」を示しながらリーダーシップを確立することを敷きました。

 

 常に相手に対するリスペクトを示しながら  もちろん、

 

「穏当路線」だけで統合が進んだわけではありません。  

 

最小限に留めはするが「必要な権力行使は断固やる」と明確に示したのです。

 

 いわば、相手に対するリスペクトを示しつつも、ピリッと「権力」を

 

効かせたわけです。ここに、家入さん一流の手腕を見る思いがしたものです。

 

 このように、ブリヂストンは、ときに権力的なアプローチで

 

経営刷新を行いつつも、基本的には穏当に「実力」を

 

示し続けることに徹してきました。だからこそ、

 

権力的介入で起きる軋轢を最小限に抑えることができたのだと、私は見ています。

 

 そして、そのプロセスで、「実力」があることを認めざるを得なくなった。

 

 基本的には、「権力」ではなく「実力」でリーダーシップの所在を示す。

 

これこそが、平和裏にリーダーシップを確立する最善の方法であることを学んだからです。

 

 世の中には、いわゆる“マウンティング”によってリーダーシップ

 

を示そうとする人物もいますが、そんな手法によってつくられた

 

リーダーシップなど脆く危ういものです。

 

相手に対してリスペクトを表明しつつ、「実力」を明示することによってこそ、

 

本物のリーダーシップを確立することができるのです

 

●「権力の行使」は、冷静かつ断固として行う

 しかし、そうして平和裏にリーダーシップを打ち立てたうえで、

 

それでもなお指揮命令系統を乱す者については、

 

権力的アプローチで制裁を加えるほかありません。

 

そのときには、冷静かつ断固とした対応をとらなければなりません。

 

重要なのは公正公平であること。明らかなルール違反を放置しているようでは、

 

そこに不公平が生まれ、組織のモラールダウンを招きますから、

 

厳格に対処する必要があるでしょう。  

 

また、万全のサポートをしたにもかかわらず、結果を出すことができない

 

人物についても、権力的なアプローチを避けるわけにはいきません。

 

もちろん、役職のつかない若い世代の人々は「育成」することが第一ですから、

 

権力的なアプローチは基本的には不要。

 

むしろ、彼らが結果を出せない責任はリーダーにあると、

 

真摯に反省をすることを優先すべきでしょう。  

 

しかし、課長、部長、役員と役職が上がるにつれ、

 

結果を出せない人物に対しては権力的アプローチによって

 

対処する必要が強まってきます。  私は常々言ってきたのですが、

 

たとえば、課長に就任した人物が「これから勉強して、

 

結果を出せるようにがんばります」などと挨拶するのは許容するべきではありません。

 

役職のないうちは「育成期間」ですから、「勉強します」で構わない。

 

しかし、役職がついたということは「育成期間」が終わり、

 

「結果を出すことだけが求められる」ようになったということ。

 

そして、結果を出せなかったときには、それなりの対処がなされるのが

 

当然だと覚悟を決めなければならないのです。

 

 ここからは、私の史観ですが、

 

どこの会社も組織改革というのは中々前に進まないと思いますが、

 

やはり管理職の力は非常に大切でありキーポイントになってくると思います。

 

肝心の管理職がきちんと役目を果たす会社と果さない会社では、

 

業績も大きく変わってくると思います。

 

私も、まだこの著者を読んでいませんが、早く購入しブリジストンの

 

知識や企業で行われたことを把握し勉強し伝えていければと考えています。

 

会社組織変革のために・・・

2018年2月11日 (日)

冬の激闘!

 
とうとう冬季オリンピックが開幕しました!
 
今回は韓国の平昌での開催なので、前回のソチオリンピックと
違い時差が無いため、観戦する私達も睡眠不足にならなくて
すむのが助かります!!
 

2月25日までの17日間、このオリンピックのためだけに全てを
懸けてきたアスリート達の熱き戦いに目が離せませんね!!
 
最後まで諦めない選手たちの姿に、観戦している私達は
国を問わず最大限のエール送らなければいけません。 
 

きっと、たくさんの感動を与えてくれることでしょう!!
  

2018年2月 9日 (金)

「与える」思考を持てば、周囲との相乗効果で良質なパフォーマンスを発揮できる

ギブアンドテイクという言葉をよく耳にします。

簡単に言うと与えて、結果としてもらう。

あるいはもらったお礼で何かを与えるということになるのでしょうか。

いずれにせよ、良い関係が成り立っていればこその言葉だと私は思います。

そこで、今回「与える人が成果を得る」という著書を見つけたので紹介させてください。

 

『「与える人」が成果を得る』の著者は、メンタル・トレーニングによる

パフォーマンス向上を専門とするスポーツドクター「心理学」と

「人間が成長するためのフロー理論」を駆使し、

企業やビジネスパーソン、アスリート、芸術家、アーティストのパフォーマンス向上に

務めているのだそうです。 そんなキャリアをベースとして書かれた本書は、

「与えることで成果が得られるカラクリ」を明かしたもの。

というのも、「与えること」には自分自身のパフォーマンスが上がるという

メリットがあるというのです。 「金品などを相手に与える」

という他動詞的な与え方は、心を乱す原因になるかもしれません。

しかし「なにを」という目的語を必要としない「自己完結型の与える思考」は、

心を整え、安定させてくれるということ。だとすれば結果的には、

与えることによってパフォーマンスが上がることにもなるわけです。

ところで著者は、「与える」には、「感謝する」「応援する」「思いやる」

と3つの原則があると主張しています。そして、そんな考え方を軸に、

本書においては「与える思考が、ハイパフォーマンスを実現する仕組み」

「与える思考を習慣化するコツ」「与えることで、モチベーション、集中力、

行動力、実行力、人間関係力を高める技」

「与えることで、心配事を足り切る方法」を紹介しているのだそうです。

 

「いただきます」という言葉から、ハイパフォーマンスの仕組み

 がわかる

食事の前に「いただきます」と手を合わせて感謝することは、

日本人が昔から行なっている当たり前の習慣。しかしそれは、

ベストパフォーマンスを生み出す言葉でもあるのだと著者は主張しています。

「いただきます」と手を合わせるとき、そればかりか

「いただきます」とただ考えるときにも、パフォーマンスは確実に上がるというのです。

これは「ライフスキル」という、脳の使い方による効果です。

ライフスキルとは、言葉の通り「生き方の技術」です。

自分らしく生きるための方法とも言えます。 ライフスキルとは、

「心の状態」を整えるための脳の使い方になります。 心の状態を整えることが、

自分らしく生きることにつながるとは、ちょっと不思議な気もします。

しかしそれは、人間のパフォーマンスが心の状態に大きく影響

されるからだというのです。

心の状態には、

「フロー」と「ノンフロー」の2種類しかないのだそうです。

簡単にいえば、フローとは“機嫌のいい感じ”で、ノンフローは“機嫌の悪い感じ”。

そして当然ながら、心が整っているとは、「心がフローで、

機嫌がいい感じ」のこと。心がフローであるなら、自分の機能が上がり、

能力を発揮できるということ。つまり、ベストパフォーマンスを発揮できると

いうわけです。

 

ライフスキルを使って心がフローになっているときは、

モチベーション、やる気、集中力、行動力、執行力、判断力、決断力もアップして、

自分のベストパフォーマンスを引き出せる状態になるでしょう。

そうして自らの機能を高めて生きることができるのであれば、

それは自分らしく生きていることの証だということです。

「与える」思考を持てば、周囲との相乗効果で良質な

パフォーマンスを発揮できる。

 

「与えよう」と考えるだけで成果が得られる本当の理由

 

いうまでもなく、成功しているビジネスパーソンや一流のアスリートだからといって、

常にベストパフォーマンスを生み出せるわけではありません.

彼らも緊張や悩みごと、心配ごとで心が乱れたり、思うようにことが運ばず、

不機嫌になったりすることはあるわけです。

しかし彼らは、自分で自分の心の状態を素早く切り替え、

フローなほうに傾ける技を身につけているというのです。

 

重要なのは、モチベーションが上がらないからパフォーマンスが

上がらないのではない、ということ。あるいは、心配事があるから、

パフォーマンスが下がるのではないということ。そうではなく、

心が乱れたノンフローな状態でやるから、パフォーマンスが上がらないわけです。

シンプルな話ではありますが、多くの人はなかなかここに気づけないものです。

 

人間の脳は、もともとノンフローな状態をつくりやすいようにできています。

しかしその一方で、フローな心をつくるライフスキルという機能も兼ね備えています。

ただし、ライフスキルが働いていない人は、機能が退化し、

サビついているのでうまくパフォーマンスを発揮できません。

 

本書でみなさんにお伝えしたいのは、

「サビついて退化しているライフスキルを鍛え直し、自分の機能を上げて、

毎日元気に、機嫌良く生きていきませんか」ということです。

よいパフォーマンスを生み出すことができれば、

おのずとよい結果がついてくるもの。

いってみればライフスキルは、人生の質をよくする重要な

カギになるのだと著者はいいます。

「いいこと」をすれば「いいことが起こる」と楽観しない

 

冒頭でも触れたとおり、成功の要素として「与える」というキーワードが

注目されているのだそうです。とはいえ本書で著者がいう「与える」思考とは、

欲しいものを得るための方法論ではないのだといいます。

人は、「相手の喜びを自分の喜び」として感じることができます。

たとえばプレゼントをあげた結果、相手が喜んでくれたとしたら、

それだけで自分もうれしくなれるわけです。それどころか、

「プレゼントをあげよう」と計画するだけでも、

なんとなく幸せな気持ちになれるのではないでしょうか?

 

見返りなどなくても、相手が喜んでくれるという事実だけで自分もうれしくなる。

具体的に何かを与えなくても、「与えよう」と考えているだけで、

気分が良くなるのです。

著者によれば、これは「フォワードの法則」と呼ばれているそうです。

与えることによって、自分自身がフローになるという考え方です。

「与える」思考を持てば、周囲との相乗効果で良質な

パフォーマンスを発揮できる

 

ハイパフォーマンスを実現する「与える3原則」

 

「感謝」「応援」「思いやり」 これが、私の考える「与える3原則」です。

 

「ありがたい」と考える。 「がんばれ」と考える。 「思いやろう」と考える。

ただ主体的に「与えよう」と考えるだけではあるけれども、

そのように自分から「与えよう」と考えるだけで心の状態が整い、

エネルギーが高まるといいます。いわばお金や物を与えることではなく、

「与えると考える」ことが重要だということ。

しかもそれは「いいことをすれば、いいことが起こる」という意味ではないそうです。

「与える」思考は自分の心を整え、

「自分」という人生の試合に勝つための基本となる成功思考だということ。

与えると考えることは、相手のためになるでしょう。

しかしそれは、なにより自分のためになるという考え方。

このような考え方こそ、まさに「与える」というライフスキル。

そして、自分の思考のエネルギーによって自分の心にフロー化を起こすスキルだということです。

大きな視野で考えれば、「生きる」こと自体が人間のパフォーマンス。

「自分から与える」という主体的な生き方をしていれば、

結果的に周囲もフローになり、相手の人生を豊かにしていくこともできるというわけです。

そして、このようなフローの好循環を生み出せることを、

著者は「リーダーシップのある生き方」だと考えているのだそうです。

 

質のよい仕事、質のよい人間関係、質のよい成果、

質のよい人生を望むのであれば、

「なにを」与えるのか、「なぜ」与えるのか、

「どうやって」与えるのかという

認知的な思考から離れ、「ただ与える」という思考法を

習慣化していくべきだということ。

「与える」思考でフローの好循環に乗れば、周囲との相乗効果で

良質なパフォーマンスを発揮できるということです。

 

さまざまな意味において利他的な価値観が注目されていますが、

著者はその本質をわかりやすく解説した書籍だといえそうです。

本書を通じ、いまこそ意識すべき「与える」ことの重要性をぜひ意識してみてください。

ここからは、私の所感です。

人は誰しも機嫌の良い時・悪い時があると思います。

機嫌が良い時は、スムーズに考えられることでも機嫌が悪い時は

そうもいかないこともあるでしょう。しかし、その気持ちを押し殺して

行動しなければいけない時もあるでしょう。

そんなノンフローな時こそ1秒でも早く気持ちを切り替え

フローな状態に持っていくことで自分のためにもなるのではないでしょうか?

ハイパフォーマンスを生み出すために、モチベーションをあげていく努力をし、

気持ちを落ち着かせることでノンフローからの脱却ができ、

結果自分にとって、いい見返りが返ってくるのではないでしょうか。

タイトルのように、「与える人が成果を得る」ことを信じて今日から、

色々な意味で与えていこうと決意した著書でした。

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